ダイアリ:いっしゅんの一コマ@おやこニュース
夏のある日、エリポンが突然ダンス教室に通いたいといい出しました。
丁度、英会話を辞めて少し余裕があるところでした。クラスのお友達も何人か通っているとのこと。人付き合いが苦手なエリポンが、自分から興味を持ったことが親としては嬉しく、OKしました。週に一度、学校の近くの児童館が練習場所です。みっちりと一時間余り、音楽に合わせて振りを憶えます。
時々練習を見に行きますが、苦戦しています。勝手なことは出来ません。先生が考えた振りの通りに、アップテンポな音楽に合わせて踊らなくてはなりません。途中から参加したわけですから、みんなの踊りについて行くだけで精一杯です。しょっちゅう頓珍漢なことをしますけれど、それでも見に行くごとに上達して、少しずつさまになって来ました。
週末に宝塚のホールでヨウカラのピアノの発表会。エリポンもピアノを習っていますが、先生が別ですので今回は聴きに行くだけ。気楽です。宝塚に行くには、阪急夙川から電車に乗りますが、新居から駅まで夙川沿いを歩いて20分ほどの道のりです。
じっとしていられなさそうなタンタンはカアサンと一緒に後でくることになり、三姉妹とトウサンが先発。カメラをもって三人と一緒に歩きました。エリポンはまず川岸に降りたがります。川底の蟹や泳ぐ魚を眺めたいからです。堤防の内側を歩いていると、コサギが飛び立っていきました。黒いくちばしに黄色い足、真っ白な体の小型の鷺で、この辺ではよく見かけます。川面にはコガモがつがいでおよいでいました。目の周りと尾羽のあたりの緑色がとても印象的です。下流の方ではオナガガモが多いので、ちょっと珍しい。
翠橋のあたりで突然、エリポンがカワセミだっ!と叫びました。夙川の川面、丁度堤防と同じくらいの高さの所を、エメラルドグリーンの鳥が羽ばたいていきました。確かにカワセミです。以前にもう少し上流で見かけたことがあります。エリポンはしばしば他の人とちょっと違う方角を見ていて、みんなが気がつかないことに気付くのです。電車の中で話し込むお姉ちゃんたちの横で、窓の外をのぞき込んでいるエリポン。
しかし、ダンスはそういうわけには行きません。みんなに合わせなくてはなりません。果たして、エリポンの本領がダンスで発揮できるのかどうかちょっと不安です。そして、一時間半みっちりのレッスンが楽なはずはありません。でもエリポンは毎週楽しみにしています。そして、熱心に練習している。
オアシスロードでも、突然思い出したように脚を振り上げていました。がんばれエリポン。