46、48、そして49試合目。真夏の三日間。

決勝戦スコアボード

日曜日、一塁側から外野方面

2006-08-20甲子園球場

同じく、バックネット方面

帰省から戻った時に、勝ち残っていたら応援に行きたいと思っていました。何しろ、トーナメントですが、その実力は十分と思っていました。あとはいくらかの運があれば。

そして、彼らには、その実力も、運も備わっていることが、北海道にいる間の劇的な逆転勝利で証明されていました。その時の地元(といっても、北北海道の旭川市ですが)の盛り上がりは想像を絶するものでした。

二年前、初優勝の時も何試合か観戦しました。その時のチームはたいへん粘り強い、しぶとい戦い振りが印象に残っています。北海道民はそれまで余り高校野球に関心がありませんでした。この年を境に変わったと思います。昨年は帰省の予定と完全に重なってしまい、移動中のカーラジオで準決勝を、決勝戦はフェリーの中でテレビ観戦しました。

いくら何でも、三連覇は無理でしょう、という見方が多かったように感じましたが、私は決勝進出は間違いないだろうと思っていました。漫画のような話ですが、二連覇した時点でもう普通では考えられない力を感じていました。土曜日、準決勝第一試合、そして、決勝戦とその再試合と、三日続けて甲子園球場に通いました。

とくに、日曜日の決勝戦は子供たちを連れて満員のアルプススタンドへ。一度はリードしましたが、追いつかれて延長へ。一進一退とはこのことでしょう。あれよあれよという間に引き分け。そして、あらゆる人たちにとって予定外の49試合目。もう、乗りかかった船。今更引き下がる訳にもいかない。午後半休を取っていきました。結果はご存知の通り。

三点差をひっくり返そうと、49試合目の9回表にブラスバンドの指揮者がちょっとした奥の手を使ったのです。そしてチームは一点差まで追いすがり、逆転勝利へ最後のチャンスを作り出したのです。あの時5万人が作り出した異様な雰囲気は、明らかにゲームの行方を左右するものでした。観衆も重要なゲームの要素なのです。

というわけで、真夏の三日間を見届けました。5万人の一人となり、それを経験しました。得難い経験だったと思います。


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