ついこの間まで、トウサンが日曜日に家に居ると迷惑そうにしていたタンタン。
ツバメの巣とその下
自転車で巡回
「あした、おヒごとは？いくの？」行かないよ、と答えると、「じゃあおハんぽにいこう」と、風の吹き回し。前回の散歩がよほどうれしかったらしい。よし、おさんぽね。行こう。と約束。
ナミンチが中学で部活を始めて、なかなか家族の都合をつけにくくなったこの頃。日曜日は家族と過ごすと決めているつもりが、ソフトボール部は土曜も日曜も練習あり。日曜日はちょっとなぁ。しかも今日は午後から練習でした。
ナミンチが練習に行く前に、図書館に本を返しに行って、また借りて、それから絵画教室の展覧会「さつき展」に行かなくてはなりません。取って返して昼ご飯を済ませて、部活にぎりぎり間に合うかどうか。
カアサンは合唱大会などで午前中から出かけていますので、子供たちに号令をかけて10時開館の図書館に先ず出かけました。さつき展は11時から。余りのんびり選んでいる間も無く、さぁ行くよ、と子供たちをせき立てて図書館を後にすると、タンタンは「生協の道を通りたい」といいだした。来るときはオアシスロードを通った。帰りは生協の道を通って、郵便局のツバメの巣を見ていきたいということ。たいした遠回りではないから、そっちに向かった。
郵便局の横のアパートの軒先のツバメの巣をのぞき込むと、親鳥のしっぽが見えた。抱卵を始めているようだ。遠回りした甲斐があった。みんなほっとしたのもつかの間、とにかく本を家に置いて、さつき展に行かなくてはならない。一旦アパートに戻り、子供たちを外に待たせて本を置きに行って、さぁでかけよう。ほぼ予定時刻ぴったり。
さつき展の様子はまた別の機会に書くが、見事な作品がきれいに並んでいた。これは素晴らしい。しかし、部活に間に合うように家に帰らなくてはならない。後ろ髪引かれる思いで、ギャラリーを後にする。そのままコンビニへ。当初はトウサンがラーメンでも作って、と思っていたが、そのような事をしていたら到底間に合わないと言う事で、コンビニ弁当で済ませる事にしたのだ。途中、２号線沿いの和菓子屋さんの倉庫に、ツバメが舞い込むのを見つけて、のぞき込んだら巣があって、抱卵していた。ナミンチとヨウカラはおにぎり、エリポンとタンタンは菓子パン。トウサンはおにぎりと春雨スープ。家に戻り、食べ終わって、さぁ出かけようと言うときにベルが鳴った。約束より二分早く友だちが迎えに来て出かけたナミンチ。
この後の予定は、残る三人をつれてカアサンの合唱を聴きに行く。電車で行きたいというエリポンとタンタン。結構距離があるので、車でも良いかなと思った。しかし、折角だから自転車で行けば、あちこちのツバメの巣を覗くことが出来る。自転車で出かける事にしたが、大いに不満のエリポン。家を出る時点で「疲れた」を連発。それでも何とか付いてくる。まぁ、仕方がないか。
アンスリー（コンビニ）の軒先のツバメの巣はもうひなが孵っていて、親鳥がエサを運んでいる。タンタンの将来の夢は、アンスリーの店員になる事なのだ。自転車を止めて、しばし眺めたが、もう余り時間がない。子供たちをせき立てて、文化会館へ。ちょうどよいタイミング。カアサンたちの熱演を聴いた。練習の成果で大変良い出来。
聞き終えてから、夙川駅方面。ついでだから、みんなをつれて巣を回ろうと云う計画。天気が良くてエリポンは、暑い、のどが渇いたと、文句を言う。確かにかんかん照り。のども渇くだろう。「アイスクリーム、食べようか」といったら、みんな乗り気になった。先ず夙川駅脇のコンビニ前に自転車を置いて、中華料理屋とコーヒー屋さんの巣を見に行った。コーヒー豆屋の巣は留守だったけれど、中華料理屋の巣は雛が数羽顔を出していて、時々親鳥がエサを運んでいた。しばらく眺めて、それから、不動産屋の隣、レストランの巣を覗き込むと、抱卵中。文房具屋の隣の巣も抱卵していた。セブンイレブンでアイスクリームを買って駐車場で食べていたら、電線に入れ替わり立ち替わりツバメがやってきて羽を休めていた。
線路沿いを抜けて、家に戻る途中、ちょっと遠回りして、社宅の横の巣と鉄板焼き屋の軒先と、畳屋にも行ってみたけれど、どの巣も空っぽだった。社宅の巣は下に新しいフンがたくさん落ちていたので、夜には戻ってくるのだろうと思う。
家に着くと、合唱を終えたカアサンが先に戻っていた。タンタンは改めて散歩に行きたいといい出した。もう自転車で行ったから、今日は止めておこう。と言ったのだけれど、かなり未練があったみたい。結構気温も上がっていたし、ずいぶん遠回りしてくたびれた。タンタンも小さな自転車で良く付いてきた。相当疲れたはず。しかし、タンタンにとって散歩と自転車は別物。よほど気に入ったんだろうな。また来週行く事にしよう。