夏休みの帰省旅行。目的地は北海道、今年はカーフェリーを利用しました。

海を眺めるエリポンとタンタン

フェリーの船窓から海を眺める二人

フェリーのロビーで椅子に座るナミンチ

海をじっくり眺めていたナミンチ

フェリーを選んだ理由は、まず、コスト。飛行機を利用した場合に比べ、運賃はおよそ3分の1程度。ガソリン代、高速道路料金などを加味しても、半額以下。半額と言っても、3万円の半額ではありません。その十倍以上。何物にも代え難いものは、お金です。乗っている時間がおよそ2時間の飛行機に比べ、フェリーはおよそ20時間と、10倍近く掛かりますが、高速船の就航で、かつてよりかなり短縮されています。また、夏は比較的休暇を取りやすいトウサンの仕事です。車で移動することのリスクや、海が荒れたときの乗り物酔いの心配なども考慮した上で、こども達の意見も聞いてみると、船旅に興味津々と云うことで、フェリーを利用することに決定。

当初、寝台列車の旅も検討しましたが、コスト的にほとんどメリットがないことと、予約を取るのが極めて困難なことから却下されました。

エリポンは海が好きなのです。海が舞台になる幾つかのビデオや、絵本などのイメージから、海の底を想像しつつ、船旅を満喫したのです。暇さえあれば、海を見に行こう、と、トウサンの手を引っ張っていきました。船の窓から海を眺めるエリポン。隣にタンタンが、どちらかというと邪魔しに来たのですが。海底の様子を想像し、海上を優雅に舞うカモメを探して、トビウオの滑空に歓声を上げていました。誰に迷惑をかけることもなく、のんびり、のんびり、無限に流れてゆく海を眺めるエリポン。

ナミンチも海を眺めていましたが、エリポンより視線が下を向いていました。彼女の視線は、船窓のすぐ下です。ナミンチが興味を持ったのは、どうやら船が作り出す波の模様だったようです。正確には、波しぶきが、生まれては散らばって、消えていくさまを、随分と時間をかけて眺めていました。

ヨウカラは、すっかり船旅に退屈したようでした。それでも復路では、とっておきの場所を見つけて、そこでずっと絵を描いていましたが、逃げ場のない船の上で、やんちゃな弟に煩わされることが苦痛だったのかもしれません。(トウサンにとっても苦痛でした)

タンタンにとっては、船の上という特別な意識はなかったらしく、狭い船室、長い廊下、広いロビーなど、物珍しさで駆けずり回っていました。幼稚園で鍛えられたのか、驚くほどの体力で、周りに迷惑をかけぬように、追いかけ回す親の身にもなって欲しいと思いましたが、まだ当分は無理でしょう。


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