かつて、私が子供の頃、電車(当時は汽車)に乗ることは、旅行に出かけることを意味していました。北海道の田舎にはJR(当時国鉄)しかありませんで、普段の交通手段はバスだったのです。

運転席をのぞき込む息子

特等席で至福のひととき

ガラス越しの運転席

のぞき込んだ先

阪急今津線の先頭車両

歴史を映すあずき色

いま、私たち家族が出かけるときは、車か電車を使います。息子が電車を大変喜びますので、最近は、意識的に電車を使うことが多いです。我が家は阪神電車沿線ですが、阪急も歩いて10分余り。特に、京都方面、宝塚方面に出かけるときは、阪急電車を利用します。先日、宝塚の手塚治虫記念館に行ったとき、以前は車を利用しましたが、今回、敢えて阪急を利用したのは、息子に対するちょっとしたプレゼントという意図がありました。

阪急夙川駅まで、のんびりと夙川沿い、オアシスロードを歩きました。途中寄り道できるところが沢山あります。息子はJRの鉄橋で立ち止まり、電車の通過を眺めます。引き離すのに一苦労。夙川駅ホームでは鯉の池がお気に入り。やって来た各駅停車に乗り込み、次の駅、西宮北口で、今津線に乗り換え。今津線では先頭車両の特等席に座ることが出来ました。運転席をのぞき込む長男。

この日は、新人運転手のトレーニング中だったのか、運転席には二人の乗務員がいて、ひとつひとつの操作を、声を出して確認しながらの運転。宝塚南口までは10分ほど。

支線ということで、古くさい車両が使われています。運転席の装備も、歴史を感じさせるものでした。そして、阪急電車の歴史と信頼感を映すあずき色の車体は、何十年も変わることがありません。今まで何度も塗り替えが話題になりましたが、私は今のままで良いんじゃないかと思います。


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