さて、HPに写真を使うのは、なかなか楽しいものです。おやこニュースでは、特に画像がとても大きな比重を占めています。 今まで普通のカメラで撮影した膨大な量のネガフィルムを、HPづくりに生かしていくために必須の道具、フィルムスキャナとその使い方について、 まとめておきます。
普通のカメラで撮った写真をHPに使うのに、まず大切なことは、きちんと整理することです。
インデックスプリントのファイルです。写真を探すのにとても便利
最近の同時プリントには、インデックスプリントが付いてくるのでとても便利です。ネガに通し番号を付けて、インデックスプリントに、ネガの番号と、撮影日を記入して、ファイルしておきます。
おなじみのポケットアルバムです。全ての写真の裏には、フィルムとコマの通し番号を書き込んでおく、これが後々役に立ちます
(ネガ番号−コマ番号)で写真に通し番号を付けます。出来ればその日の内に、ネガの全てのコマをスキャナで読み込んで、読み込みながら、プリントの裏に通し番号を書き込んで、ポケットアルバムに一時的に保存します。
HPで使う写真を探すには、まず、インデックスプリントで、例えば入学式の写真は何番のネガに入っているのか、 を確認して、ポケットアルバムのプリントを見て、どの写真にするかを決めます。あるいは、スキャナで取り込んだ画像を、 表示するソフト(Photo Explorer)のスライドショーを使うこともありますが、この話はまた後ほど出てくると思います。 何にせよ、インデックスプリントは写真を閲覧するのに、まさしくインデックスとして大変役に立ちます。
ネガファイルです。ネガの整理という面では優れもの。ちょっと大きな文房具屋か、写真屋で手に入ります。
ライトボックスとルーペで確認しながら、スキャンするコマを探すわけです。
半年に一度くらい、写真をまとめて整理します。必要な分の焼き増しを注文したら、プリントはポケットアルバムから出して、 家族と4人の子供たち、都合5種類に分けて、それぞれのアルバムに貼り付けます。ネガは写真屋の袋から出して、ネガファイルに移して綴じます。
我が家のリビングの壁面を占領しているアルバム。エレクターの棚の上段がネガアルバム、中段と下段が家族と子供たちのアルバム。
ちょっと考えないと、、今後大変なことになりそう・・・・
これら以外に、ポケットアルバム5冊入りの箱が6っつあります。
ミノルタのフィルムスキャナ。ホルダーを差し込んで読み込み中です
さて、我が家のフィルムスキャナは、、、5年ほど前に手に入れた、ミノルタの製品です。当時の値段で、6万円ほどだったと思います。 余り酷使もしていませんが、特に故障もせず働き続けています。 最大の解像度が、2400dpiほど。35ミリフィルムを最大解像度で読み込むと、約3300x2200ピクセル、 デジカメユーザーに分かり易いように画素数で表すと、おおよそ720万画素ということになります。 この解像度で読み込むと、ひとコマにおよそ3分ほど、フォトショップ形式で20MBほどのディスクスペースが必要です。 解像度を下げても取り込み速度はそれほど変わりはなく、普段使う解像度(800x533)ではひとこま一分半ほど、 ファイルサイズ1.2MBほど、つまり、36枚撮り一本分で、おおよそ二時間近くかかりっきり、ディスクスペースとして45MBが必要になるのです。最新のスキャナでは読み込み速度はもっと速くなっていると思います。読み込みには、スキャナのドライバー(メーカーのサイトから最新版をダウンロード可能)以外に、フォトショップのような画像処理ソフトが必要です。 あと、ある程度の容量のハードディスクも必要でしょう。コンピュータとはSCSIケーブルで繋がっています。
実際に読み込むには、現像されたネガを写真屋のスリーブから取り出して、向きを間違えないようにホルダーに挟みます。 少々頼りない感じのホルダーですが、ホルダーに関しては、どこのメーカも大差無いようです。
慎重にスリーブからネガを取り出して、ホルダーに固定します
新しい機種では、ホルダーに挟んだ6コマを連続的に読み込めるようですが、我が家のスキャナはひとこまずつ、 手で動かして行かなくてはなりません。底抜け脱線ゲームのように、一旦フィルムを読み込み始めると、終わるまで、2分に一度くらい、 コマを動かし続けるのです。しかも、困ったことに、読み込み中はパソコンはそれ以外の操作を一切受け付けなくなります。ただ待つだけ。 この辺はマック用のドライバーソフトが古いせいかもしれません。
小道具達。ちょっと大きなカメラ屋で手に入ります。
ネガを直接扱うための小道具もあった方がいいでしょう。ネガを見るためのライトボックス、ルーペ、ほこりを取るためのブロアー、刷毛です。 特にブロアーは、必須です。ちゃちなものは余り役に立ちません。立派なヤツを手に入れた方がいいです。
これが、その、一眼レフです。
とかなんとか言いながら、手袋を使わないわたしです。直接手で触れないように注意は払っているつもりですけれど、、、 手袋使った方がいいのは間違いありません。ポテチを喰いながら、ネガをいじるなんて、絶対止めた方がいいです。
さて、続いて実際の読み込みについてです。
先日、デジカメ、それも、わけも分からずにかなり立派なものを買いました。 ちょっとだけ使った感想ですが、写真を撮るということについて、特に、動き回る子供の写真を撮る場合、 デジカメは一眼レフに到底及ばないということ。 少なくとも、液晶画面を見ながらシャッターを押すような撮り方をする限りは、液晶画面に映る画像は、ほんの少し前の画像で、 あっ!と思った瞬間にボタンを押しても、それからまた少し後の画像がメモリに残されるようです。
ある意味、これはわたしをホッとさせるもので、もし、普通のカメラで写したいと思うようにデジカメでも撮れるのなら、 わたしは、余程のやせ我慢をしても、恐らく普通のカメラを使わなくなるでしょう。目に映る瞬間を切り取る、と言うよりは、 むしろ、デジカメの裏面の液晶画面をキャプチャーするという、なにやら間接的な感覚。というわけで、 デジカメと、普通のカメラはわたしの中できちんと棲み分けが出来そうなのです。
最近写した写真は、出来、不出来に関わらず、全てのコマをスキャナで読み込むようにしています。解像度は最大解像度までの範囲で自由に設定できます。どの程度の解像度で読み込むかは、読み込みにかかる時間、保存に必要なHDの容量、それからその写真の出来に依ります。普段はおおむね800x533。これは43万画素に相当します。画像の質という意味では、オモチャのデジカメ相当です。フォトショップ形式で保存しますので、オモチャ相当でも、ファイルのサイズは1.2MBほどと、結構かさばります。画質はモニタ上で確認するには十分ですし、HPで使うにも十分です。気に入った写真はもっと高い解像度で読み込むこともあります。
すでに読み込んであるという前提で、インデックスプリントと、ポケットアルバムで選んだ写真は、PhotoExplorarという、画像閲覧ソフト(一種のデータベースの様に使っています)でHDから探し出して、FireWorksというWeb用画像処理用ソフトで開いてサイズや画質を調節します。とは言っても、実際には画像サイズを落として、画像のカラー調整(自動レベル補正)をやるだけです。おやこニュースの画像は基本的には300x200で、これをJPEGに変換し、10kB程度になるようにしています。これは、普通のモデムでダイアルアップ接続している人が、2〜3秒で読み込めるサイズです。表紙の写真はもう少し大きくしています、、、
一例です、クリックしてみて下さい。
2002年5月の表紙写真:550x368ピクセル。ファイルサイズ約20KB、普通のモデムなら6秒ほどで読み込めるはずです。
標準的なおやこニュースの画像:300x200ピクセル。ファイルサイズは11kB。読み込みは3秒程度。
たまたまデジカメ(ミノルタ、DimageF-100、400万画素)を手に入れましたので、デジカメ画像と、スキャナ読み込み画像の比較をご覧に入れます。
↑ 最大解像度2168x3264で読み込んだ写真(を、おやこニュース標準の200x300に落としたもの)です
↓ 最大解像度をそのまま切り取ったものです
如何に解像度の高いフィルムスキャナでも、元の写真がピンぼけでは比較する意味がない、ということをお断りしておきます。なるべくピントがシャープな写真を選びましたが、、
まず、普通の写真をフィルムスキャナで読み込んだものです
↑ デジカメの最高解像度(2272x1704)で写した写真
を、おやこニュース標準サイズ(300x225)に落としたもの
↓ 最高解像度をそのまま切り取るとこんな感じ
続いて、デジカメ画像。同じ被写体で比較というわけには行きませんが、、、
こうしてみると、画像の細かさという点では、デジカメ画像はフィルムスキャナにほとんど遜色はない感じです。 但し、デジカメは最新機種、フィルムスキャナは5年前のものということは考慮する必要があると思いますが。
どう考えても、撮ったその場で画像を手に入れて、アップできるという点では、デジカメが圧倒的に有利です。 取り込みの手間と時間という点でも、デジカメの方がはるかに楽です。 保存、あるいは、記録、という点では、プリントが付いて、とりあえずネガで置いておける、普通のカメラの方が柔軟と思います。 コストについては、色々なことを考える必要がありそうです。
一眼レフが決定的に有利な点は、現段階で、デジカメという道具がきわめて不完全なものと、考えられることです。 これは、画像をコンピューターに取り込む道具として、と言うよりは、カメラとして、自分の周囲の出来事を記録する道具として使用した場合です。 まだ、十分に使いこなしているわけではありませんが、デジカメには、使用上きわめて不都合と思われる点が、いくつもあります。 これについては別項であらためて取り上げるつもりです。
とりあえず、「デジカメを使わないHP作り」、というタイトルを付けたにも関わらず、使った画像のほとんどがデジカメ画像です。 つまり、こういうHP用の画像を用意するのにデジカメが如何に向いているかを証明をしたようなものであります。 この項で扱ったような画像を普通のカメラで写すのは、ちょっと度胸が要ります。 HP作りに、デジカメが有利(便利)な点というのはそういうことなのです。
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