タブブラウザのインターフェイス(2005-10-24)

重い、重いと、Opera8.5の悪口を書いたが、自宅のPowerMacでは思いの外、軽快に動く(が、表示はかなり乱れる)。もしかすると、PowerBookの調子が悪いのかもしれない。ちょっと微妙だ。我が家のPowerMacとPowerBookの概要とPowerMacとPowerBookのCoccoaBenchによる比較をまとめてあるので、参考までに。

Operaを使い始めて、タブの扱いに違和感を持った。もちろん、Firefoxに慣れていることが背景にある。タブブラウザのメリットを生かす使い方とはどういうものか。

検索結果の一覧やアンテナなど、リンク集から興味を持ったページを順次閲覧していくときにタブブラウザのメリットが生きる。リンク集Aから取捨選択し、候補となるページをA1、A2、A3と順に開いていく。とりあえず開いて、それから順に見ていくためには、新たなタブをバックグラウンドで開く1*。一通り興味を持ったリンクを開いたら、順にタブを選択して閲覧し、必要なページのみ残し、興味が持てないページのタブは閉じる。

1*:新たなタブをバックグラウンドで開く設定法

Firefox
初期設定で「リンクから新規タブを開くときは手前に表示する」のチェックを外す。
Control + Clickでコンテクストメニューを呼び出し「リンクを新規タブで開く」を選ぶか、Command + Clickでリンクを新しいタブで開くことができる。
サファリ
初期設定で「タブブラウズを有効にする」をチェックし「新規タブ作製時に、選択された状態にする」のチェックを外す。
Control + Click (コンテクストメニュー)、あるいは、Command + Clickで新規タブをバックグラウンドで開く設定となる。

タブブラウザは、あるページとそのページのリンクから開いたページを自動的に関連づける。順次タブを開いていくとき、一番左のタブが親ページである。一般に、興味深そうなリンクから順に開いていくから、複数のタブが並んだとき、親ページ(A)の左から順に、開いた順にタブが並ぶことが望ましい。親ページの左横のタブ(A1)を選択し、そのタブを残しておくかどうか判断する。閉じる場合、次にアクティブになるページはA2であることが望ましい。

Firefoxの場合、タブを閉じると次にアクティブになるタブは、閉じたタブの右となりのタブである。これはSafari でも同様。親タブ(A)から順にA1、A2、A3と子タブが並んでいる場合、A1を見て、興味が持てずに閉じると、A2がアクティブになる。この仕様は親タブから開いた子タブを順に見ていくのに都合がよい。先に右端のタブをアクティブにした場合は、順に左となりのタブがアクティブになっていく。つまり、FirefoxとSafariはタブの序列は完全に開いた順番に依存する。そして、序列はブラウザウインドウ上のタブの並ぶ順序に一致する。

一方、Operaの場合、初期設定でいじることが出来ることを含めて、いささかややこしい。

Opera8.5の初期設定で、タブの扱いに関する部分をリストアップしておく。

*2
target="blank"(新規ブラウザを開く)指定があるとき、新規タブで開かせる。
*3
多分、ウインドウズユーザーのみに有効なオプション。ヘルプによると、Altを押したままTabを数回押すことで、上に開いているすべてのアクティブなウィンドウ内のページを切り替えて表示することができます。 この設定はどの順番でページのリストを表示するかを決定します。とあるが、Macでは無効のようだ。
*4
ドックのURLアイコンクリックや、メール文面のURLクリックなど、他のソフトウエアにOperaが反応してウインドウを開く場合の設定。既にブラウザウインドウが開いている場合、そのウインドウ内の新規タブとして開く。
*5
新規タブを挿入する位置のこと。

 

私は初期設定で、

を何れもオフにしている。

使い始めて大変強い違和感を持った。Operaはタブの挙動が独特である。Operaで複数のページをタブで開いた場合、ウインドウのページバーに並ぶタブの順序(左から右)は、実際に開いているページの序列と関係がない。ページの序列はアクティブにした順序で決まる。親タブからバックグラウンドでページを開いていくと、開いたページは次々と一番下に差し込まれる。あるタブをクリックしページをアクティブにすると、そのページは一番上に載せられる。それが全て。従って、親ページ(A)から順次バックグラウンドのページ(A1、A2、A3)を開くと、ページバーには、A、A1、A2、A3とタブが並ぶ。(この状態ではAがアクティブ)A1タブをクリックし、アクティブにして、これを閉じると次にアクティブになるのはA2ではなく、親タブのAである。なぜなら、アクティブになった時点でA1ページは一番上、つまり、Aの上に載せられる。だからA1を閉じるとAが現れる。使う側とすると、A1の次はA2を見たいのだが、このタブの扱いは、初期設定では如何ともし難いようだ。