YosemiteG4の内蔵ATAPIドライブ入れ替え(2006-11-27)

内蔵型DVD-ROM/CD-RWドライブを手に入れた

内蔵型のDVD/CD-RWドライブ(いわゆるコンボドライブ)を手に入れた。BuffaloのCD-RW/DVD-ROM(内蔵ATAPI接続)のもの。型番はCRWD-48FBとある。4年あまりアメリカで生活した知人が出発直前に手に入れたDELLのノートパソコンのデータに不安を感じてバックアップを取ろうとした。時間経過を正確に覚えていないが、彼の後任が私にクワガタをくれたの芽2002年の春先だから、5年近く前に購入したノートパソコンということだ。出かけるときにはWindows2000あたりがインストールされていたはずだが、いつの間にかXPになっていた。当時、ノートを手に入れたのだから機内持ち込み荷物として持っていくのだろうと思っていたら、なぜか彼はそれを船便に入れて送ったので不可解と感じた覚えがある。彼らしいといえばその通りなのだが。

5年前にCD-Rは既に一般的だったと思うが、彼が手に入れたノートのドライブはCD-ROMを読み取るだけで、書き込みは出来ないらしい。内蔵HDDの容量もおそらく10か20GB程度と思う。彼のパソコンのことはよく分からない。バックアップに今更CD-RWを選ぼうとする根拠も不明だが、彼は米国でデータをCD-RWに焼いた経験があり、今回もそれでと思ったとのこと。彼は先にCD-RWメディアを購入し、それからヨドバシの店頭で、インターフェイスのことを気に留めずに「CD-RW」と明記してあるパッケージを探し、その中から他より幾分安いものを選んだようだ。結局、彼は間違えて、今やほとんど珍品の部類に入る内蔵型のDVD-ROM/CD-RWコンボドライブを買ってしまった。ヨドバシドットコムを見ると、今やDVDのスーパーマルチドライブの方が一般的で上位互換、しかも、価格的にも大差ないというか、むしろ安いかもしれない。単純にデータのバックアップであるなら、CDに較べてDVDの方が容量のことを考えても有利だろう。光学ドライブより外付けのHDDの方が楽で確実だろう。

加えて、問題はインターフェイスだ。5年前のdellのノートである。もしかするとUSB1.1かもしれない。ならば、まずUSB2.0インターフェイスを用意する方が先だろう。しかし、そのような話が彼に通じるかどうかさえはなはだ怪しい。

せっかく手に入れたドライブが役に立たないと気がついたものの、レシートなどを無くしたので、返品出来ないという。バックアップの方は、USBのメモリを新たに購入して、そちらにデータをコピーしたらしいのだが。行き場の無くなった内蔵ドライブを、私が引き受けることにした。彼は、どうせ役に立たないのだから無料でいい。というのだが、私はこれを役立てる算段がある。彼がそれに払った金額に見あう額を払うつもりでいた。6000円くらいでどう?と提案したのだが、彼は要らないと言い張る。そのとき、財布に4000円入っていたので、じゃこれで、というと、ようやく2000円だけ受け取ってくれた。

後でヨドバシ価格をみると、18%ポイント還元付きで8190円となっている。何しろ、DVD-ROMというものが今や極めて特殊で、ヨドバシにラインアップされているのはこれ一機種のみのようだ。というわけで、新品の内蔵DVD-ROM/CD-RWコンボドライブを格安で手に入れることが出来た。

ドライブ入れ替えの実際

ここから、手に入れた内蔵ドライブを使った話になるが、YosemiteボードのPowerMacG4あるいはB&WのG3で、これからアップグレードを考えている人(が居るとしたら)にはいくらか参考になる記事になると思う。ただし、私が使っているのはPowerMacG4の最初期型の400MHzのモデルで、M7631J/Aという製品番号が与えられているはず。今までやったいくつかのことは既に公開済みであるのでそちらを参照のこと

さて、ドライブの話。デフォルトの内蔵ドライブはATA33インターフェイスに10GBのHDDで、購入以来7年使い続けてトラブルフリーの現役である。これにOS9.2がインストールしてあるが、最新のOSをインストールするには容量が足りない。起動可能な外付けFWハードディスクドライブにOSをインストールすることも出来るが、外付けは邪魔になる。私は内蔵ドライブの増設とUltraATAインターフェイスのインストールに踏み切っている。いくつかのインターフェイスを同時に増設するPCIバス用の複合カードがあるので、これらを利用すると良いかもしれない。

G4の光学ドライブは元々大変騒々しい10倍速のCD-ROMが装着されていた。OSX10.4以降はDVDで供給されるため、インストールに内蔵のDVD-ROMドライブが必要となる。私はその点をクリアするために、(CD-mediaも希望者に供給されているがCDメディアを手に入れるのではなく)職場のPowerMacからDVD-ROMドライブを拝借するという力業を使ったのだ。黙って借りたのだが、それ以来借りっぱなしになっている。返さなくてはならない。

さらに、調子よく使っていた外付けDVDスーパーマルチドライブが壊れた。DVD-RAMは追記が簡単だから日頃のバックアップに有効なのだ。壊れたのはドライブの方でインターフェイスは生きているからドライブを買い直せばよい。そのようなことを考えているときに、DVD-ROM/CD-RWの内蔵ドライブが降って湧いたというわけ。

まず、手に入れたドライブを外付けのLogitec LDH-HA165FU2/Mのケースに入れてみた。インターフェイスの互換性や、故障の有無をチェックするためである。やってみると、問題なく動作した。つまり、外付けドライブに内蔵型のスーパーマルチドライブを入れ替えれば使えそうだと言うことを確認できた。次に、職場から借りっぱなしになっているDVD-ROMをPowerMacから引っ張り出して交換した。前面のプラスチックパネルを外すことが出来れば、あとは目前に見えるねじを二本外すだけで、キャリアに固定されたドライブを引き出すことが出来る。電源とATAのケーブルは力ずくで、サウンドケーブルは爪を押し込んでロックを外してから引き抜いて、あとはキャリアにドライブを固定するネジを4本外すだけ。装着はその逆をやればよい。

前面のパネルを外すのに少しコツが要る。まず側面のカバーを開いて、パネルを固定している爪を見つけて押し込むとロックが外れる。パネルに向かって右側の爪さえ外せば簡単に取り外すことが出来る。ま、よしんば割ってしまったとしても、見栄えが悪くなるだけで動作や取り付けには影響しない。

新しいドライブを入れたお陰で、私は職場にDVD-ROMドライブを返却することが出来る。それから、今後のOSのインストールも可能になって、DVDプレーヤー(アップル製のDVDビデオ視聴ソフト。動作には内蔵ドライブが必須である)が動作するようになった。それらがわずか2000円のコストで実現したので、満足。くわえて、壊れていたと思っていた外付けのスーパーマルチドライブがいつの間に直っていたことにも気がついた。引っ越しで動かしている間にどうかしたのか、それとも、元々壊れていなかったのか、良くわからないが、得をした気分。やれやれ。

内蔵HDDは、OSXのインストールのためにATA133インターフェイスを追加しIBMの80GBドライブを増設してある。OSに加えてiTunesとiPhotoのデータなどでほとんど容量に余裕が無くなり、増設を検討していた。拡張性の高さがPowerMacG4のウリである。ヤマダ電器で3.5インチ内蔵ドライブを物色したが、高い。下手をすると、同じ容量の外付けドライブより高い。バルクで事足りるのだが、ここいらの電器店では扱っていない。

結局、PowerMacの老い先も考えて、新しいドライブの購入は止めた。代わりに、手持ちの外付け80GBドライブから中身を抜き出してPowerMacG4の内蔵ドライブとして移植することにした。解体したのはLHD-E80-FU2というUSB2.0とFirewireのデュアルインターフェイスのLogitec製品。これもおそらく4年以上使っていると思う。容量はともかく、ファンのノイズが大変大きいことが難点。ドライブを初期化し、PowerMacの内蔵ドライブとして余生を送らせることにした。空になった入れ物は3.5インチのUltraATAドライブケースとして使える訳だが、起動ドライブに指定できないことに加えてBigDrive対応で無いため、137GBが容量の上限になる。五月蠅いし、今のところそのまま引退させるつもり。