PowerBookの内蔵HDD入れ替え(2006-01-12)

パワーブックが起動しない

パスワードが通らなくなり、パワーブックのOSをインストールし直したのは、もう去年の話とはいえ、たかだか3週間ほど前だ。年末、早急に仕上げねばならない書類があり、大掃除もそっちのけで取り組んでいた。しばらくは順調に動いていたパワーブックだが、不調の兆しが現れてからは早かった。素直に起動しなくなった。初めは、起動中の画面からログイン画面にスムーズに移行しなくなった。ブルー一色で待てど暮らせどログイン画面が現れない。2-3度リセットすると、ログイン画面となり、一旦起動するとそのあとは問題なく動いたが、仕事に取りかかる腰を折られる。

そのような状況が数日、週末は自宅で書類作りの積もりでパワーブックを持ち帰ったが、体調不良。微熱がある。結局、仕事も子供たちもほったらかしで、半日床に伏せってしまった。翌日(成人の日)、熱が下がり、職場に戻って続きを、と思ったのだが、今度はパワーブックが起動しない。ブルー画面さえ出ず、起動画面に続いて黒一色のUNIXのコマンド画面(何と言っていいのかよく分からないが)となる。Login、そしてPasswordに続いて、コマンドの入力を要求される。分かっていれば、この場面から起動できるのかもしれない。Rebootと入力してみるものの、相手にしてもらえない。仕事はせっぱ詰まっている。迷った末、内蔵ハードディスクを新調することにした。

内蔵ハードディスク交換

HDDの入れ替えは、2003年7月に経験済み。OSの再インストールと環境・データ移行は、つい先日行ったばかり。今回は、内蔵HDDを一回り大きな容量のものに入れ替えて、旧HDDをそのままバックアップとして環境とデータを新HDDにリストアする、という前提で作業に必要なものをリストアップする。

新HDD
I-O DATAの2.5インチ80GB(HDN-80HV、中身はToshiba製)を新規に購入した。
2.5インチHDDケース
Firewire対応でブート可能なもの。ケーブルも。
工具
トルクスレンチ(T-8)はパワーブックを開いてHDDを入れ替えるのに必須。HDDケースを扱うのに通常のプラスドライバが必要
ソフトウエア
OSXインストールDVDは必須。後日、バックアップソフトなど。他に、環境移行に影響されるソフトウエアは再インストールが必要になるケースがある。
そのほか
情報と経験。慎重さと時間。そして、幸運。ブロードバンドでインターネットに繋がる環境。

 今回は、元のHDDがそのまま外付けドライブとして残るので、バックアップを取り直す必要が無い。前回のOS再インストールに比べると手順も少なく、時間も掛からない。内蔵HDD交換の要点は、前回の記事にまとめてある。

まずはヨドバシに行って、HDDを購入した。作業に取りかかったときにトルクスレンチが見あたらなかったため、新HDDをケースに入れて、外付けドライブとしてOSのインストールを行い、あとで内蔵ドライブと入れ替えた。

  1. インストールDVDから起動し、インストール先(外付けFW-HDD)を選択。
  2. インストール(約35分)。オプションで、フォーマットしてからインストールを選択する。
  3. 再起動後「すでにMacをお持ちですか?」画面で、「別のMacから情報を転送する」を選ぶ。
  4. 実際には「別のボリュームから転送する」ことになるのだが、そっちを選ぶと上手くいかないので、必ず「別のマックから転送」を選ぶ。「別のマックから転送」はもう一台のマックをターゲットモードで使う前提であるが、問題ない。データの転送におよそ1時間半ほど。気長に松。
  5. 再起動の確認といくつかの後処理
    • Kensington MouseWorksを再インストール(設定は転送できるが、ソフトウエアそのものは再インストールが必要)
    • データ、ソフトウエアなどの動作確認。
    • ソフトウエアアップデート起動し、メニューに応じた処理と再起動。
    • 起動後の動作を検証し、旧内蔵ドライブと新ドライブの入れ替え作業を行った

というわけで、新年早々、さんざんな連休になった。その後システムは順調に動いており、心配だった環境とデータ(仕事が進行中だったので特に心配していた)の移行もこれと云って問題は無いと思う。ドライブが新しくなって、起動が速くなった。