パスワードが通らなくなり、パワーブックのOSをインストールし直したのは、もう去年の話とはいえ、たかだか3週間ほど前だ。年末、早急に仕上げねばならない書類があり、大掃除もそっちのけで取り組んでいた。しばらくは順調に動いていたパワーブックだが、不調の兆しが現れてからは早かった。素直に起動しなくなった。初めは、起動中の画面からログイン画面にスムーズに移行しなくなった。ブルー一色で待てど暮らせどログイン画面が現れない。2-3度リセットすると、ログイン画面となり、一旦起動するとそのあとは問題なく動いたが、仕事に取りかかる腰を折られる。
そのような状況が数日、週末は自宅で書類作りの積もりでパワーブックを持ち帰ったが、体調不良。微熱がある。結局、仕事も子供たちもほったらかしで、半日床に伏せってしまった。翌日(成人の日)、熱が下がり、職場に戻って続きを、と思ったのだが、今度はパワーブックが起動しない。ブルー画面さえ出ず、起動画面に続いて黒一色のUNIXのコマンド画面(何と言っていいのかよく分からないが)となる。Login、そしてPasswordに続いて、コマンドの入力を要求される。分かっていれば、この場面から起動できるのかもしれない。Rebootと入力してみるものの、相手にしてもらえない。仕事はせっぱ詰まっている。迷った末、内蔵ハードディスクを新調することにした。
HDDの入れ替えは、2003年7月に経験済み。OSの再インストールと環境・データ移行は、つい先日行ったばかり。今回は、内蔵HDDを一回り大きな容量のものに入れ替えて、旧HDDをそのままバックアップとして環境とデータを新HDDにリストアする、という前提で作業に必要なものをリストアップする。
今回は、元のHDDがそのまま外付けドライブとして残るので、バックアップを取り直す必要が無い。前回のOS再インストールに比べると手順も少なく、時間も掛からない。内蔵HDD交換の要点は、前回の記事にまとめてある。
まずはヨドバシに行って、HDDを購入した。作業に取りかかったときにトルクスレンチが見あたらなかったため、新HDDをケースに入れて、外付けドライブとしてOSのインストールを行い、あとで内蔵ドライブと入れ替えた。
というわけで、新年早々、さんざんな連休になった。その後システムは順調に動いており、心配だった環境とデータ(仕事が進行中だったので特に心配していた)の移行もこれと云って問題は無いと思う。ドライブが新しくなって、起動が速くなった。