はてな住所登録の顛末(2004-11-15)

はてなサービスの住所登録の話は迷走中。さっそく住所登録を済ませたわたしは、どうにも困った立場。今さら撤回されると、私の住所の情報はどうなるのだろう。

ダイアリの公開を再開した。はてなのサービスは私にとって有意義で、アンテナにせよ、ダイアリにせよ、大変便利に使わせてもらっている。アンテナの方には控え目な広告が入るが、ダイアリは広告無しである。使い始めた時に、果たして、これで商売になるのだろうか、と、少々心配になった。アンテナ運営に関するメリットは、はてな側にとって、興味深い注目されるサイトに関する情報を手に入れることと、アンテナ一行目に広告を表示することと、推測している。多分、これは間違っていないだろう。

一方、はてなダイアリの方は、多くのリソースを集め、キーワードのリンクで一種の百科事典を構築することが直接的な目的とおもう。それが有用であるほど、閲覧者が増え、広告による収入に繋がる。また、あるダイアリが注目され、多くの人の目に触れることで、はてなそのものが認知されるという間接的なメリットを手にするだろう。しかし、ダイアリサービスには、閲覧者や、ダイアリユーザーから寄せられるクレームに対処するというリスクがある。これはアンテナサービスではあり得ないことである。とりあえず、はてなを信頼して使っている。いままで、時々サーバーが重くなり、エラーが出る以外に、これと云ったトラブルはない。キーワードリンクや、はてなダイアリ同士で自動的に加えられるトラックバックが鬱陶しいと思うが、無料サービスなので、許容範囲と思っていた。はてながユーザーの住所登録をどういう意図で行うのか、良くわからない。メールアドレスだけで十分でないかと思うが、私は、ブログの匿名性に関しては別段どうでも良いと思っている。

全てのユーザーに住所登録を義務づける、と、決めたなら、そうしたらよい。150名にプレゼント葉書を送りつけるという、エサで釣る振りをして、一種脅迫めいたことをするやり方は極めて不誠実な印象を受け、非常に拙いと思う。

時代が移り、今後私が信じている言論や信条の自由が、保証され続けるかどうか分からない。私はダイアリの中で、警察や、行政や、政府や宗教団体に対する皮肉や批判を述べている。反体制的な思想を持つものをあぶり出す道具として、インターネットが使われることがないように願っている。権力がインターネットに介入してきた時、ブログサービスの主催者がどのように振る舞うか、私は興味がある。プロ野球参入を巡り、アダルトサイトのリンクはやむを得ないのだ、と断言した堀江氏と、私の所はクレジットカードの認証が必要だから、青少年に悪影響を及ぼさないと云った三木谷氏。私は、三木谷氏が嘘を付いているように思える。

市民の言論、表現の自由を守るという発想を、はてなは持っているのか。誠実な情報公開に基づく運営がされるのか。私は見守るつもりで居るのだが、